備前の美に触れ、語らい、心豊かなひと時を楽しむ集いの場。 備前焼陶芸家 藤原 和が
人間国宝の祖父、啓と父、雄から受け継いだ
美を慈しみ、美をたしなむ心を皆様にお届けします。

単純・明快・豪放』脈々と息づく藤原備前の世界観

瀬戸内の温暖な気候と手付かずの美しい自然をたたえる備前の風土が、
おおらかでぬくもりのある備前焼をはぐくんできました。
人間国宝の藤原啓と藤原雄、そして和へ。三代にわたり作陶理念は『単純・明快・豪放』。
藤原備前には、人の営みに寄り添った素朴で豊かな味わいがあります。

藤原 啓 (1899年~1983年)

本名は敬二。
備前市穂浪に生まれる、桃山町の陶陽に対して、彼は鎌倉・室町期の古備前を好んだという。作風は彼の人柄をそのままに反映して、おおらかで、温かみがあり、「啓備前」とも言われている。晩年には亀の置物を好んでつくり、さらに亀を這わせた。
昭和45年に人間国宝となった。

藤原 雄 (1932年~2001年)

人間国宝 藤原 啓の長男として、穂浪に生まれる。
昭和30年に大学を卒業後、父に師事して事前焼きの世界に入る。
国内外での古典や公園など、幅広い活動の中で数多くの賞を受賞。豪放で存在感のある作品を制作し、特につぼにその魅力を発揮する。
平成8年に人間国宝となった。

藤原 和 (1958年~)

人間国宝 藤原 雄の長男として備前に穂浪に生まれる。
大学卒業後、帰郷。祖父 啓、父 雄に師事し作陶を始め、昭和58年、京都知恩院に啓・雄と共に処女作「擂座花器」を献納。その後、啓、雄の個展および記念展、さらに雄政策のレリーフやオブジェなどのプロデュースをまかされる。
岡山県展初出品奨励賞、県展賞、岡山市長賞等多数受賞。